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『週刊報道サイト』がwebで生まれ変わりました

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経済産業省(事務次官:安藤久佳)や農林水産省(事務次官:末松広行)や東京商品取引所(取締役代表執行役社長:濵田隆道)や日本商品先物取引協会(副会長:小川潔)や日本商品委託者保護基金(副理事長:小川潔)やフィリップ証券(代表取締役:下山均)は情報開示指導をしないのか?松本交司(フジフューチャーズ元契約社員)架空投資話詐欺事件 その21 フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案の原因及びこれを踏まえた再発防止策・①対面取引における社内管理体制の強化、ニ.管理部員による対面取引の既存客に対するモニタリング、ホ.委託者へのお知らせの定期的な郵送の実施、ヘ.契約関係書類の在庫管理の強化(令和2年1月13日)


平成29年7月26日、プレミア証券(現商号:OKプレミア証券、株式会社オウケイウェイヴ(ロゴ:OKWAVE、会長:兼元謙任(上段左画)・社長:松田元(上段右画))の100%子会社)の三日市理(下段画)からFに電話があり、フジフューチャーズ株式会社でなくプレミア証券(現商号:OKプレミア証券、株式会社オウケイウェイヴ(ロゴ:OKWAVE、会長:兼元謙任・社長:松田元)の100%子会社)でやりましょうよとゴムと原油を売るように勧誘を受けたので、売ることにして500万円をプレミア証券(現商号:OKプレミア証券、株式会社オウケイウェイヴ(ロゴ:OKWAVE、会長:兼元謙任・社長:松田元)の100%子会社)に送金した。 (vol.29

平成29年7月6日、長崎県雲仙警察署から捜査関係事項照会書が送られてきた。それは、長崎県雲仙警察署において、フジフューチャーズ株式会社(代表取締役:寺町美摩、取締役:小谷田麻由、取締役・支配人:勇俊光、監査役:渡邊勇夫)社員を名乗る松本交司(まつもとこうし)による業務上横領もしくは詐欺容疑事件について捜査を行っており、刑事訴訟法第197条第2項によって照会を求めるものであった。 (vol.8

平成29年12月7日、岡山県児島警察署から捜査関係事項照会書が送られてきた。それは、岡山県児島警察署において、フジフューチャーズ株式会社(代表取締役:寺町美摩、取締役:小谷田麻由、取締役・支配人:勇俊光、監査役:渡邊勇夫)の元従業員松本交司(まつもとこうし)昭和46年生についての、住所、氏名、生年月日、連絡先、入社時に作成された書類の写し、勤務経歴等フジフューチャーズ株式会社が把握している情報を、刑事訴訟法第197条第2項によって照会を求めるものであった。(vol.10

平成29年7月5日、松本交司(フジフューチャーズ元契約社員)架空投資話詐欺事件において被害を受けた詐欺被害者の代理人弁護士から、「フジフューチャーズ株式会社は横領あるいは詐欺の違法行為を行った松本交司の使用者であり、かつ、松本交司の行為はフジフューチャーズ株式会社の事業の執行につき行われたものですので、フジフューチャーズ株式会社は松本交司が行った横領あるいは詐欺の違法行為について使用者責任を負っております(民法第715条1項)」等の内容が記載された内容証明郵便物の通知書が届く。(vol.7
 
   寺 町 美 摩
松本交司(フジフューチャーズ元契約社員)架空投資話詐欺事件被害者は、フジフューチャーズ株式会社(代表取締役:寺町美摩、取締役:小谷田麻由、取締役・支配人:勇俊光、監査役:渡邊勇夫)のブランドを信用して投資したと言え、フジフューチャーズの業務と外見上、見られるようであれば、フジフューチャーズにも使用者責任が問われることになる可能性もあるだろう。

 <序説>

 令和元年7月2日、中村成治(野村證券元社員)架空投資話詐欺事件を野村證券が自ら実名で「当社元社員による投資詐欺の疑いについて」と情報開示し、令和元年7月10日、週刊新潮(7月18日号)が、公共の利害に関する事実として、事件の詳細を調査報道した後、令和元年8月22日、中村成治(野村證券元社員)は詐欺容疑で逮捕され、野村證券は「当社元社員の逮捕について」と情報開示した。

 令和元年8月19日、「ジャーナリストの王者」佐藤昇(週刊報道サイト)が、松本交司(フジフューチャーズ元契約社員)架空投資話詐欺事件の詳細とその真相を、公共の利害に関する事実として長期連載調査報道していく。


令和元年8月22日、野村證券は自ら実名で中村成治(野村證券元社員)逮捕の事実を「当社元社員の逮捕について」と情報開示したが、フジフューチャーズは松本交司が自ら市川警察書へ自首していた事実について未だに一切の情報開示を行っていない。
 
令和元年7月2日、野村證券は自ら実名で中村成治(野村證券元社員)架空投資話詐欺事件を「当社元社員による投資詐欺の疑いについて」と情報開示したが、フジフューチャーズは松本交司架空投資話詐欺事件について未だに一切の情報開示を行っていない。

 <本節>

ニ.管理部員による対面取引の既存客に対するモニタリング

 年に2回を目安に定期的に委託者に対して、管理部員が面談又は電話にて、取引状況の確認を行うと共に、LINE、SMS等により外務員から連絡が来ているかの確認を行うことで、外務員による委託者等の資産の不正取得事案が発生することがないよう、継続的なモニタリングを実施します。なお、モニタリングは平成29年8月より実施いたします。

ホ.委託者へのお知らせの定期的な郵送の実施

 既存客に対し、委託者等の資産の不正取得事案の再発を防止するため、年に2回を目安に残高照合通知書に「フジフューチャーズ株式会社名義以外(例えば社員個人名義など)の銀行日座へお振込をお願いすることはありません」といった旨の注意書きを記したリーフレットを同封するようにいたします。なお、1回目は平成29年7月に実施いたします。

ヘ.契約関係書類の在庫管理の強化

 今回フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得の被害に遭われた委託者等の中に、当該委託者等が松本交司に差入れた筈の書面が、松本交司からフジフューチャーズ株式会社に提出されず、結果としてフジフューチャーズ株式会社が書面の差入れを受けていることを把握できない事象が発生したことを鑑み、勧誘要請があった際に営業部店において外務員へ渡した契約関係書面の使用状況、委託者等からの差入れ状況の記録を作成し、管理部員が管理することで、委託者等が事前審査前に差入れを受ける契約関係書面をもって、フジフューチャーズ株式会社と契約したものであると誤認するような利用を外務員が行うことを防止いたします。なお、変更は平成29年7月より実施いたします。

 
濵田隆道(東京商品取引所取締役代表執行役社長)と下山均(フィリップ証券代表取締役)

 <次回予告>

 経済産業省(事務次官:安藤久佳)や農林水産省(事務次官:末松広行)や東京商品取引所(取締役代表執行役社長:濵田隆道)や日本商品先物取引協会(副会長:小川潔)や日本商品委託者保護基金(副理事長:小川潔)やフィリップ証券(代表取締役:下山均)は情報開示指導をしないのか?「松本交司(フジフューチャーズ元契約社員)架空投資話詐欺事件」の詳細とその真相を、専ら公益を図る目的で調査報道していく。
 なお、「ジャーナリストの王者」佐藤昇(週刊報道サイト)は、みずほ銀行及川幹雄架空投資話詐欺事件の詳細とその真相を、公共の利害に関する事実として、専ら公益を図る目的で、6年間にわたり調査報道を敢行している。

 <警察署からの捜査関係事項照会書など>

 平成29年7月6日、長崎県雲仙警察署から捜査関係事項照会書が、経済産業省及び農林水産省が認可を与えている営業させている商品先物取引業者フジフューチャーズ株式会社(代表取締役:寺町美摩、取締役:小谷田麻由、取締役・支配人:勇俊光、監査役:渡邊勇夫)へ送られてきた

  それは、長崎県雲仙警察署において、フジフューチャーズ株式会社社員を名乗る松本交司(まつもとこうし)による業務上横領もしくは詐欺容疑事件について捜査を行っており捜査のため必要があるので、至急回答願いたく、刑事訴訟法第197条第2項によって照会を求めるものであった。(vol.8
 平成29年8月23日、13:00~15:55の間、千葉県警市川警察署において、経済産業省及び農林水産省が認可を与えている営業させている商品先物取引業者フジフューチャーズ株式会社(代表取締役:寺町美摩、取締役:小谷田麻由、取締役・支配人:勇俊光、監査役:渡邊勇夫)の管理部社員への参考人聴取が行われた

 言うまでもないが、平成29年6月5日、千葉県警市川警察署へ、顧客に架空の投資商品を提案して、顧客から資金を自分の銀行口座に振り込ませて、その資金を詐取する架空投資話詐欺事件を起こしたと松本交司(フジフューチャーズ元契約社員)、有原大介弁護士(渋谷青山刑事法律事務所)を同行して自首してきたことを受けてのことである。

 千葉県警市川警察署における参考人聴取において、フジフューチャーズ株式会社(代表取締役:寺町美摩、取締役:小谷田麻由、取締役・支配人:勇俊光、監査役:渡邊勇夫)の管理部社員の供述調書は2通作成された。

 1通目
1 フジフューチャーズ株式会社の概要(設立、資本金、業務業態等の記述)
2 フジフューチャーズ株式会社の業務内容(東京商品取引所を介する商品先物取引取次業者である旨)
3 松本交司の入社経緯及び契約状況(第一種契約に関する規則添付)
4 松本交司の業務内容
5 松本交司の入社から今までの収入状況(フジフューチャーズ株式会社提出資料添付)
6 松本交司が顧客に対して行った行為(フジフューチャーズ株式会社指定口座ではなく松本交司の個人口座へ入金させて顧客資産を騙し取った)

 2通目
1 管理部社員のフジフューチャーズ株式会社での立場(管理部課長)
2 フジフューチャーズ株式会社外務員の業務内容(顧客への情報提供や売買注文の受注及び受託契約等)
3 松本交司の事件発覚の経緯
4 松本交司が犯した事件の概要(フジフューチャーズ株式会社指定口座ではなく松本交司の個人口座へ入金させて顧客資産を騙し取った)(vol.9

 平成29年12月7日、岡山県児島警察署から捜査関係事項照会書が、経済産業省及び農林水産省が認可を与えている営業させている商品先物取引業者フジフューチャーズ株式会社(代表取締役:寺町美摩、取締役:小谷田麻由、取締役・支配人:勇俊光、監査役:渡邊勇夫)へ送られてきた

 それは、岡山県児島警察署において、フジフューチャーズ株式会社の元従業員松本交司(まつもとこうし)昭和46年生についての、住所、氏名、生年月日、連絡先、入社時に作成された書類の写し、勤務経歴等フジフューチャーズ株式会社が把握している情報を書面にて至急回答願いたく、刑事訴訟法第197条第2項によって照会を求めるものであった。 (vol.10

 <復習>

 平成29年6月5日、千葉県警市川警察署へ、顧客に架空の投資商品を提案して、顧客から資金を自分の銀行口座に振り込ませて、その資金を詐取する架空投資話詐欺事件を起こしたと自首してきた男がいた。

 その男の名は、松本交司という者で、経済産業省及び農林水産省が認可を与えている営業させている商品先物取引業者フジフューチャーズ株式会社(代表取締役:寺町美摩、取締役:小谷田麻由、取締役・支配人:勇俊光、監査役:渡邊勇夫)の元契約社員であった。

 松本交司(フジフューチャーズ元契約社員)が自ら架空投資話詐欺事件を起こしたと千葉県警市川警察署へ自首した際には、有原大介弁護士(渋谷青山刑事法律事務所)が同行していた。(vol.1

 平成29年6月5日13時45分頃、千葉県警市川警察署へ、顧客に架空の投資商品を提案して、顧客から資金を自分の銀行口座に振り込ませて、その資金を詐取する架空投資話詐欺事件を起こしたと自首するために出頭した経済産業省及び農林水産省が認可を与えている営業させている商品先物取引業者フジフューチャーズ株式会社(代表取締役:寺町美摩、取締役:小谷田麻由、取締役・支配人:勇俊光、監査役:渡邊勇夫)の元契約社員の松本交司に同行していた有原大介弁護士(渋谷青山刑事法律事務所)から、フジフューチャーズ投資相談室に電話が入った。

 有原大介弁護士からの電話の内容は、

「松本交司に同行して、千葉県警市川警察署に出向き、警察官と話をした」

「当時、市川警察署では被害届も出ていないことから、警察官が事情を聴いた後、松本交司を帰した」

とのことであった。

 平成29年6月5日の朝8時30分頃、フジフューチャーズ管理部社員が、松本交司から電話を受けた時には、松本交司に特に普段と変わった様子はなかった。 (vol.2

 平成29年6月6日、経済産業省及び農林水産省が認可を与えている営業させている商品先物取引業者フジフューチャーズ株式会社(代表取締役:寺町美摩、取締役:小谷田麻由、取締役・支配人:勇俊光、監査役:渡邊勇夫)は、元契約社員の松本交司が、フジフューチャーズの顧客に架空の投資商品を提案して、フジフューチャーズの顧客から資金を自分の銀行口座に振り込ませて、その資金を詐取する架空投資話詐欺事件を起こしていたことを把握した。

 それは、前日の平成29年6月5日に、松本交司が、有原大介弁護士(渋谷青山刑事法律事務所)を同行して、自ら架空投資話詐欺事件を起こしたと千葉県警市川警察署へ自首した後に、詐欺被害者であるフジフューチャーズの顧客達との連絡を絶ったことで、フジフューチャーズへ、松本交司架空投資話詐欺事件に関する問い合わせの電話が入り始めたからだ。

 まず、平成29年6月6日朝、フジフューチャーズ管理部に、詐欺被害者であるフジフューチャーズの顧客F氏から

フジフューチャーズの自己玉で、フジフューチャーズの取引口座とは別の運用をすると持ち掛けられて入金し、平成29年6月5日に出金する約束だったが、フジフューチャーズに検査が入っているとか言って出金できなくなったと言われていたが、松本交司と電話がつながらなくなった」

 との電話が入った。

 その後も、詐欺被害者であるフジフューチャーズの顧客から

「松本交司と連絡が取れない」

「松本交司から約束のお金が支払われない」

 等の電話が、フジフューチャーズ管理部に入り始めていた。 (vol.3

 松本交司(フジフューチャーズ元契約社員)架空投資話詐欺事件とは、経済産業省及び農林水産省が認可を与えている営業させている商品先物取引業者フジフューチャーズ株式会社(代表取締役:寺町美摩、取締役:小谷田麻由、取締役・支配人:勇俊光、監査役:渡邊勇夫)の元契約社員の松本交司が、詐欺被害者であるフジフューチャーズの顧客達に対し、あたかもフジフューチャーズの自己玉に利益が乗っており、詐欺被害者であるフジフューチャーズの顧客達に投資額に応じて利益が還元できる取引があるがごとく言葉巧みに誘い込み、詐欺被害者であるフジフューチャーズの顧客達から金銭をだまし取った詐欺事件である。

 なお、松本交司(フジフューチャーズ元契約社員)架空投資話詐欺事件においては、通常(正規)のフジフューチャーズの取引とは違いリスクの無い特別な取引であるため、フジフューチャーズ指定の銀行口座への振込は出来ず、松本交司の個人口座(三井住友銀行御堂筋支店)への振込が必要であるとの説明をして、フジフューチャーズの顧客から資金を自分の銀行口座に振り込ませて、その資金を詐取する架空投資話詐欺事件を行っていた。(vol.4

 松本交司(フジフューチャーズ元契約社員)架空投資話詐欺事件において被害を受けた詐欺被害者は、経済産業省及び農林水産省が認可を与えている営業させている商品先物取引業者フジフューチャーズ株式会社(代表取締役:寺町美摩、取締役:小谷田麻由、取締役・支配人:勇俊光、監査役:渡邊勇夫)の顧客であった者が大半であり、元契約社員の松本交司とは、通信アプリのLINEやSMSを利用して、直接、松本交司とやり取りをしていた事実が、詐欺被害者等からの聴取により判明している。

 フジフューチャーズ管理部で、詐欺被害者から被害の申出を受けたものは、合計27名、総額1億3018万7410円であり、期間は判明しているもので、2015年6月25日から2017年6月5日の2年間、継続して詐欺を犯していた

 弁護士や代理人等が就いている詐欺被害者は、H、N、Tの3名である。

 警察に行った詐欺被害者は、F、H、N、N、N、H、K、Fの8名である。

 日本商品先物取引協会に相談した詐欺被害者は、N、H、K、Iの4名である。

 N、Kの2名については、詐欺被害者が松本交司に架空投資話詐欺自己玉における出金を依頼したら、松本交司は、フジフューチャーズの通常(正規)取引口座から、通常(正規)の顧客でもあるN、Kの2名が出金依頼をしていないのに、勝手に出金していたことで、N、Kの2名は、松本交司の個人口座(三井住友銀行御堂筋支店)へ入金した資金が返金されたものと勘違いしていたことで、事件発覚の2017年6月5日まで騙され続けていた。 (vol.5

 松本交司(フジフューチャーズ元契約社員)架空投資話詐欺事件において被害を受けた詐欺被害者達へ聴取したところ、詐欺被害者達は心情を吐露した

「松本交司はフジフューチャーズの社員だったんだから、フジフューチャーズが支払ってほしい」というのが基本的な心情であった。

「フジフューチャーズとは永い付き合いで信じてしまった」

「フジフューチャーズに在籍していることを確認したので信じた」

「経済産業省及び農林水産省が認可を与えている営業させている商品先物取引業者フジフューチャーズの自己玉の取引というのはそういうものだと思った

「松本交司から、絶対大丈夫、何かあればフジフューチャーズの管理部にでも好きに言ってもらって良いと言われて信じてしまった」

「松本交司から、既に利益が確定しているフジフューチャーズの自己玉があり、(損をさせてしまったお客様へのサービスで)お金を入れてもらえれば名義を変えると言われ信じてしまった」

 また、被害を取り下げた詐欺被害者は「面倒だからもう良い」という感じであった。

 多くの詐欺被害者は、

「フジフューチャーズが何とかしてくれるのではないか」

「フジフューチャーズが被害額の全額は無理でも半分くらいは弁済してくれるのではないか」

 との期待感がある感じであった。(vol.6

 平成29年7月5日、松本交司(フジフューチャーズ元契約社員)架空投資話詐欺事件において被害を受けた詐欺被害者の代理人弁護士から、経済産業省及び農林水産省が認可を与えている営業させている商品先物取引業者フジフューチャーズ株式会社(代表取締役:寺町美摩、取締役:小谷田麻由、取締役・支配人:勇俊光、監査役:渡邊勇夫)の本社(東京都中央区新川1丁目16番3号)に、内容証明郵便物の通知書が届いた。

 「松本交司(フジフューチャーズ元契約社員)通知人に返還すべき預託金を横領したものと考えざるを得ない」

 「通知人は松本交司(フジフューチャーズ元契約社員)に対して横領あるいは詐欺による損害賠償請求権を有している」

 「フジフューチャーズ株式会社は横領あるいは詐欺の違法行為を行った松本交司の使用者であり、かつ、松本交司の行為はフジフューチャーズ株式会社の事業の執行につき行われたものですので、フジフューチャーズ株式会社は松本交司が行った横領あるいは詐欺の違法行為について使用者責任を負っております(民法第715条1項)」

 等の内容が記載されていた。(vol.7

 
平成29年6月12日、農林水産大臣山本有二(29食産第1363号)と経済産業大臣世耕弘成(20170612商第1号)から、フジフューチャーズ株式会社代表取締役寺町美摩に対して、フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案について、商品先物取引法第231条第1項の規定に基づき、書面による報告を求められる処分を受けた。(vol.11

 平成29年6月12日、農林水産大臣山本有二(29食産第1363号)と経済産業大臣世耕弘成(20170612商第1号)から、フジフューチャーズ株式会社代表取締役寺町美摩に対して、フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案について、商品先物取引法第231条第1項の規定に基づき、書面による報告を求められる処分を受けた

 平成29年7月13日、フジフューチャーズ株式会社は、農林水産大臣山本有二と経済産業大臣世耕弘成宛に、商品先物取引法第231条第1項の規定に基づく報告書を提出した。

〇商品先物取引法第231条第1項の規定に基づく報告書

1 フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案の詳細な事実関係

(1) フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案の発覚の経緯について

 2017年6月5日13時45分頃に、弁護士法人渋谷青山刑事法律事務所の有原大介弁護士より、投資相談室に電話があり、営業責任者のSが対応しました。

 有原大介弁護士は「松本交司さんがパニック状態で、会社の人間とは話せない状態なので、(弁護士が)詳しい内容を聞いてから連絡します。」と電話で話しました。

 後日に判明したことではありますが、有原大介弁護士は同日、フジフューチャーズ株式会社元契約社員松本交司に同行して、千葉県警市川警察署に出向き、警察官と話をしたと のことで、当時、市川警察署では被害届も出ていないことから事情を聴いた後、松本交司を帰したとのことでした。

 同日の朝の8時30分頃に、管理部員Kが松本交司より電話を受けた時には、特に松本交司にいつもと変わった点はありませんでした。

 そして、フジフューチャーズ株式会社が何が起きたのか、事態を把握できたのは翌6日になってからのことであり、6日の朝、管理部にフジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案に関する詐欺被害者であるフジフューチャーズの顧客Fから「フジフューチャーズの自己玉で、フジフューチャーズの取引口座とは別の運用をすると持ち掛けられて入金し、平成29年6月5日に出金する約束だったが、フジフューチャーズに検査が入っているとか言って出金できなくなったと言われていたが、松本交司と電話がつながらなくなった」との電話が入り、その後も詐欺被害者であるフジフューチャーズの顧客等より「松本交司と連絡が取れない」「松本交司から約束のお金が支払われない」等の電話がフジフューチャーズ管理部に入り始めてからのことになります。(vol.11

 フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案が、フジフューチャーズ株式会社の通常の注意では把握することが出来ない、フジフューチャーズ株式会社を一切介さない松本交司個人と委託者等個人とのやり取りだった故、フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案発覚後も情報を不確実な委託者等からの聞き取り等に頼らざるをえない状況の上、フジフューチャーズ株式会社は松本交司の所在を知る有原大介弁護士(弁護士法人渋谷青山刑事法律事務所)及び千葉県警市川警察署知能犯係のS警部補に松本交司の所在や松本交司に話を聞きたいことを伝えて参りましたが、有原大介弁護士は守秘義務を理由に回答せず、S警部補は捜査中であることを理解して欲しいとの説明に終始し、松本交司の所在を含め一切の情報について不明であり、フジフューチャーズ株式会社が松本交司自身から聴取することが出来ずにおります

 なお、確認できた架空取引における入金は、ほとんど全てが三井住友銀行御堂筋支店の松本交司の個人口座に入金されており、一部の委託者等からは三菱東京UFJ銀行(支店名不明)へ入金したとの申告を受けましたが、フジフューチャーズ株式会社の正規の振込指定口座への入金はございませんでした。 (vol.12

(2)フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案について

 ①架空の投資話による取引の勧誘について

 松本交司が、委託者等に対し、あたかも自己玉に利益が乗っており、委託者等に投資額に応じて利益が還元できる取引があるかのごとく言葉巧みに誘い込み、委託者等から金銭をだまし取ったという事案になります。

 そのやり方は巧妙で、先物取引は元本を保証することの出来ないリスク商品であるが、架空取引は通常(正規)の取引とは違いリスクが無い特別な取引であり、そのためフジフューチャーズ株式会社指定の銀行口座への振込は出来ず、松本交司の個人口座(三井住友銀行御堂筋支店)への振込が必要との言開きをしておりました。

 更に委託者等の信用を得るための騙し方も悪質で、例えば、当初は投資金の10万円に対して3万円の配当金を確保できたので、当初の投資金の10万円と合わせて13万円を送金することで信用させ、次に50万円を振り込ませ60万円を送金するように金額を大きくし、さらに委託者等の信用度が増したところで、投資額を拡大させ配当金を上乗せするといった自転車操業的な行為を繰り返しておりました。 (vol.13

 フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案により被害を受けた委託者等は多くが通信アプリのLINEやSMSを利用して直接松本交司とやり取りしていたことが委託者等からの聞き取りにより判明しており、営業責任者や管理部員はもちろんのこと、松本交司に席が近い外務員でさえ松本交司の不審な会話に気が付いていませんでした。

  なお外務員のYが個人所有するパソコンを借りて、松本交司が使用していたパソコンを調査した結果、松本交司はヤフーメールの利用をしていましたことが確認されました。

 フジフューチャーズ株式会社で調査した結果、メールの中から4人分計7通のフジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案に関連すると思われるものを発見しました。

 その内容にある被害の申出はなされておらず、「I様」「T」となっている方が、「I」様、「T」様であるとしても、今までの聞き取りにより、メールに書かれた内容の申出は無いばかりか、T様は関係を否定しております。

 他の2名「U」「O」については、フジフューチャーズ株式会社の委託者ではなく、住所も電話も不明です。(vol.14

 委託者等から架空取引としての金銭の受渡しがあったとの申出を弊社管理部で受けたものからは、29件、総額1億2939万5410円であり、期間は判明しているものでは2015年6月25日から現在まで継続しておりました

 なお、報告日時点における個人貸借の内容が書面で確認できていない委託者等4件の申出額4190万円は、架空取引による申出額として扱いました。

②委託者等との金銭貸借について

 松本交司はお金に困っているとの理由で、委託者等にお金を貸して欲しいと頼み個人的な金銭貸借を行っている事実が判明しております。

 委託者等から個人貸借としての金銭の受渡しがあったとの申出を弊社管理部で受けたものは、2件、完済済みで被害がなく、期間は不明です。

 上記の申出を受けた委託者等の詳細は、別紙1「松本交司金銭受渡しに関する記録」の通りとなります。(vol.15

2 当該外務員松本交司も含めフジフューチャーズ株式会社の全外務員における同様の事案の有無の確認結果及び同様の事案がある場合にはその詳細な事実関係

 松本交司は不正事案発覚後、フジフューチャーズ株式会社との連絡を断っており、松本交司との確認はできておりません

 そこでフジフューチャーズ株式会社では、管理部員が松本交司と関係があると思われる委託者等52名中50名と電話又は面談により本件不正事案に関係しているかの聞き取りを行い、被害状況の把握に努め、内26人の委託者等から松本交司から返してもらっていない金銭が有るとの申出を受けました

 連絡の取れていない残り2名についても継続して確認の連絡を取って参ります。

 フジフューチャーズ株式会社の対面営業部門に所属する松本交司以外の14名の外務員に対し、管理部部長(S)、管理部課長(K)が前述の事実関係について確認を行い、確認書を徴収しました。

 その結果、松本交司と同様の不正事案が無いことを確認しております。

 確認時に差入れを受けた「確認書」は別紙2の通りとなります。(vol.16

3 フジフューチャーズ株式会社における外務員の管理体制

(1)フジフューチャーズ株式会社は外務員を営業責任者と管理担当班が社内規則である商品先物取引業務管理規則に則った外務行為がなされているか管理しております。


 フジフューチャーズ株式会社では、管理部門の者の中から総括管理責任者によって任命された管理担当班が委託者の適合性について商品先物取引業務管理規則に定められた所定の審査を行うと共に、外務員に対しては管理担当班が作成した行為規制マニュアルを配布し、各種行為規制を課しております。

 行為規制運用マニュアル(別紙3)には、受託業務に関する不招請勧誘の禁止等から、外務員が委託者等に対し金銭等の融資又は融資を受けることの禁止等の規制事項まで記載されております

 管理担当班は、委託者の取引に関して証拠金のやり取りや売買の内容確認、苦情等の受付に従事しております。

 日常の外務業務に関しては、外務員に対し業務日誌に記録し確認の押印をした物の提出を求め、月2回の割合で営業責任者及び管理担当班が、新規契約の締結があった場合はその記録が勧誘要請を受けてから約諾書の差入れまで漏れなく記入されているか、迷惑な勧誘が行われていないか、不自然な売買が行われていないか等、内容の確認を実施しております。(vol.17

(2)フジフューチャーズ株式会社の対面取引における外務員は、社員外務員3名(S、I、S)、第1種歩合外務員9名(S、Y、Y、K、S、Y、T、W、M)、第2種歩合外務員2名(K、O)にて組織され、第1種歩合外務員及び第2種歩合外務員とは委任契約書(別紙4)を結んでおり、守秘義務を始め、代理人の使用禁上、仮名、借名等による受話業務の禁止、自己の計算による取引の禁止、委託者との間で金品等の貸借関係の禁止等の各種禁止事項が定められております。

(3)倫理面における教育としては、月次のコンプライアンス研修として「FUJIコンプライアンス」講座を実施しており、年1回は禁止行為についての研修を実施しており、直近では2017年3月に「顧客に対し、金銭等の融資を受けること」、「借名口座を使用させること」は禁止されていることの研修をしております。なお、毎月実施しているコンプライアンス研修については、別紙5 第91回乃至第118回「FUJIコンプライアンス」講座の通りとなります。また、毎月1回開催される投資相談室の定例会では、営業責任者(S)の月次報告の説明後、管理部部長(S)がコンプライアンスを含め、管理関係の講演をしております。

(4)フジフューチャーズ株式会社対面取引におけるパソコン、スマートフォン等の管理状況

 フジフューチャーズ株式会社対面取引の外務員によるパソコンの使用は、注文執行のための業務端末として1人1台をフジフューチャーズ株式会社より貸与しております。また、商品先物取引業務に携わっている関係上、インターネット等を駆使して情報を得る手段として必要不可欠なツールであるとの認識から、個人で所有するパソコンの使用について認めております。スマートフォンや携帯電話についても、特に制限を設けておりませんでした。(vol.18

4.フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案の原因及びこれを踏まえた再発防止策

(1)フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案の原因について

 本件フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案は、松本交司の委託者等との架空取引の勧誘又は個人貸借であり、コンプライアンス教育の不足が挙げられます。

 フジフューチャーズ株式会社では毎月全役職員を対象としたコンプライアンス研修を実施しており、前述の通り、年1回委託者との金銭貸借の禁止をテーマとした社内研修を実施して参りました。

 しかしながら、フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案が発生したことは社内教育の不足が原因と捉え、根本的なコンプライアンス研修の見直しが必要との認識を持っております。

 フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案では、前述の通り、フジフューチャーズ株式会社が把握できない松本交司個人のパソコン、スマートフォンを用い、松本のIDで行われた為、フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案が平成29年6月6日に発覚するまで、気づけなかったのが被害を拡大させた原因と考えております。

 また、松本交司が架空取引を顧客に持ち掛け、お金を松本交司の個人口座へ振込ませ詐取する手口について、フジフューチャーズ株式会社において過去にこのような事件は無く、全くの想定外なことでもありました。

 松本交司の売上が少なく減収していたことから、営業責任者であるSも生活面を気にかけており、昨年末より3回に亘り問い質しておりましたが、「妻も働いており、その収入もあるので大丈夫です。」との返答であったことから、それ以上の問い掛けをしていなかったことも一因であると考えております。(vol.19

(2)フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案の原因を踏まえた再発防止策について  フジフューチャーズ株式会社は再発防止策として次の対策を講じます。

1 対面取引における社内管理体制の強化

イ.勧誘要請カードの審査項目の追加

 管理担当班が取引の説明を行い、振込先銀行日座が会社名義の指定口座であることを電話にて説明します。なお、変更は本年7月より実施いたします。

ロ.対面取引の審査における審査項目の追加

 フジフューチャーズ株式会社外務員松本交司による委託者等の資産の不正取得事案において、弊社指定口座以外への振込が確認されたことを鑑み、管理担当班が事前審査時に再度取引の説明を行い、振込先銀行口座はフジフューチャーズ株式会社名義の指定口座であり、フジフューチャーズ株式会社名義以外(例えば社員個人名義など)の銀行口座へお振込をお願いすることはない旨を説明し、契約締結前に実施しているアンケートにおいて確認した項目である「外務員との金銭貸借関係が禁止されていること」、「必ず値上がりしたり、利益が保証された特別な取引等は存在しないこと」等を電話又は面談にて再度確認します。なお、変更は本年7月より実施いたします。

ハ.事前交付書面の改定

 契約締結前交付書面に記載されている「証拠金の預託の方法」として説明されている振込銀行口座について、該当箇所の文字の大きさを現行のフォントサイズ10.5ポイントから12ポイントに拡大し、委託者等が振込先口座を認識し易い様にすると共に、フジフューチャーズ株式会社名義以外(例えば社員個人名義など)の銀行口座へお振り込みをお願いすることはない旨の表記を追加いたします。なお、変更は本年8月に実施いたします。(vol.20

 
濵田隆道(東京商品取引所取締役代表執行役社長)と下山均(フィリップ証券代表取締役)(vol.19
 
寺町博と寺町美摩


 <「フジフューチャーズ」中興の祖で東証一部上場企業「THK」の創業者「寺町博」>

○野村證券も加担?「サギ師に騙され55億損」した相場師の末路(ビジネスジャーナル 平成24年9月29日)

 【訃報】寺町博氏(てらまち・ひろし=前THK社長、創業者)9月11日、大動脈弁狭窄症のため死去、88歳。岐阜県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。お別れの会を開く予定。喪主は長男、彰博(あきひろ)氏が務める。

 寺町博氏は伝説の相場師である。メディアに露出することがほとんどないので、世間的には無名だが、株と商品の世界で有名であった。しかも、実業家でもある。創業した会社を2社も上場させた。相場師が実業家としても名を挙げたのは、おそらく寺町氏ぐらいだろう。それほど稀有な存在だった。

 1924年4月、岐阜県の生まれ。42年、岐阜県第一工業学校(現・岐阜県立岐阜工業高校)卒。技術者の彼は、50年に大一工業(現・日本トムソン)を設立してベアリングの製造を始めた。ゼロから立ち上げた同社を63年、東証2部に上場させた。1回目の上場である。

 この頃から相場にはまり、商品相場で多額の損失を出し、会社を手放さざるを得なくなった。普通なら、打ちのめされて意気消沈するところだが、このくらいのことではへこたれない。そこが寺町氏の怪物たるゆえんだ。もう一度、一から出直すことを決意する。

 71年、東邦精工(現・THK)を設立。相場を封印し、技術者として全力投球した。困難といわれていた機械の直線運動部のころがり化を実現させ、「直線運動用案内ユニット=LMガイド」として世界で初めて製品化した。THKは現在、LMガイドで世界シェアの6割以上を占めるトップメーカーである。12年3月期の連結売り上げは1968億円。

 79年に無限摺動用ボールスプライン軸受の発明で日本発明振興協会の発明大賞を受賞。89年に直線運動用案内ユニットの開発で科学技術庁長官賞を受賞。技術者として実績と名誉の両方を手にした。89年にはTHKを店頭公開。創業した会社の2度目の上場を果たした。

 技術者、実業家として成功しても、相場はやめられない。寺町氏が繰り広げた数々の仕手戦の中で最も有名なのは、いすゞ自動車系の自動車部品メーカーTDF株だ。寺町氏がTDF株を買い支えてほしいと依頼したのが、有名な仕手筋であった宇都木普是という人物。彼はTDF株を131万株買い集めた。

 事件が起きたのは97年1月10日。野村證券新宿支店の寺町氏の口座から、TDF株式、170万株の買い注文が出された。空前の取引が成立。宇都木氏は野村證券本店営業部など8つの証券会社を通じ、持っていたTDF株式131万株を売り抜け、売却代金55億200万円を手にした。

 宇都木氏はTDF株を買い支える条件として、外資系の投資顧問会社から60億円分の外債ファンドを購入するよう寺町氏に要求した。寺町氏はTHKとツムラの株券を野村證券新宿支店に預け、これを担保に外債ファンドを購入することにする。

 ところが、宇都木氏は野村證券に「THKとツムラ株を担保に、TDF株の取引を寺町氏から一任されている」と言って、寺町氏の口座からTDF株の大量の買い注文を出した。一瞬の隙をつき、宇都木氏の、この仕掛けは成立した。こうした事件を証券業界の専門用語で鉄砲といい、買った株の代金を支払わないことをいう。鉄砲=撃ちっぱなしという懸(かけ)言葉になっている。

 寺町氏は怒り心頭に発し、宇都木氏を訴えた。詐欺罪に問われた宇都木氏は懲役8年の実刑が確定。鉄砲で得た資金のほとんどが暴力団に流れていたといわれている。

 この事件の責任を取り、寺町氏はTHKの社長の椅子を息子の彰博氏に譲り退任した。創業した上場会社のトップの座から、相場のせいで降りるのは2度目である。

 それでも相場師のムシはおさまらない。04年6月、商品先物取引のフジフューチャーズの会長兼社長に就いた。干瓢(かんぴょう)の買い占めをはかり、その過程で商品取引の会社を持っていた方が便利だと悟り、買収したのである。この干瓢相場で寺町氏は100億円近い損を出した。

 つい最近まで同社の社長の座に就いていたのは、相場の魔力に取りつかれていたからだ。技術者、実業家、相場師という3つの分野で名を成した人物は、寺町博氏だけだろう。

 https://biz-journal.jp/2012/09/post_767_2.html

 
寺町博と寺町美摩


○寺町博は悲しんだ ~鎧橋周辺に莫大な散財(市場経済研究所 鍋島高明)

 寺町博氏が死んだ。88歳の大往生だった。フジフューチャーズのオーナーであり、相場師として一時代を築いた。かつてジャーナリストの椰野(なぎの)順三氏は「日本経済黒幕の系譜」の中で、寺町氏についてこう述べている。

 「自ら創業した日本トムソン社長の座からの追放、脱税、仕手戦、二度目の創業であるTHKの株価日本一…。寺町博は発明家であり、生涯二度まで東証一部上場企業をゼロから起業した技術系の敏腕経営者である。その業績からいえば、本田宗一郎やソニーの井深大と並ぶ名経営者と称えられても不思議はないが、寺町を誰も両氏と比肩しない。この人の場合、相場好きは『不治の病』と言われ、それが人物像を曇らせているのだ」

 先年、寺町氏を新川の事務所に訪ねたことがある。立会中は来客を断っていると聞いていたので、多分4時前であったと思う。寺町氏は遅い昼食をとっておられた。

 待つ間に会長室に掲げられている表彰状などを見た。日本発明振興協会の発明大賞など数々の賞状が並んでいた。相場の罫線でも貼ってあるか、と思ったが、影も形もなかった。相場師の部屋というよりは学者の部屋であった。平成3年には紫綬褒章も受章している。中でも目を引いたのは美摩夫人の写真である。ふくよかな美形で、歌手で女優の李香蘭そっくり。あとでそのことを寺町氏に言うと、氏はニンマリと微笑んだ。その時の寺町氏の横顔は、とても日本経済黒幕の系譜に入る人ではないように思えた。好々爺に映った。

 寺町氏が20年前、フジフューチャーズ(当時は富士商品)の株を引き受けたのは、フジの株式上場を目論んでのことだった。日本トムソン、THKに続く生涯3社目の上場企業を作ってみせると先物業界にオーナーとして乗り込んだ。その思惑は、ほどなく先物業界を襲った大津波でもろくも破綻したが、寺町氏と先物業界との縁は半世紀近くも前にさかのぼる。

 みずから創業した日本トムソン社長時代に生糸や小豆をやって大損した。岡地をはじめ十数社の取引業者に玉をはわしていたというから立派な仕手である。担保に入れてある日本トムソンの株が追証攻めで仕切られては大変と、岡地の岡地中道社長に頼み込んで、岡地に肩替わりしてもらう。岡地は日本トムソンの株を240万株持つこととなり、スウェーデンのSKFに次いで国内筆頭株主に踊り出る。

 昭和45年7月、寺町は社長を辞任、岡地が社長に担がれるが、「ベアリングのことは全く知らないから」といって辞退、大同製鋼の中塚常務が日本トムソンの社長に就任、岡地は専務になる。岡地が社長を辞退したのは、週刊誌が「上場会社の社長が相場で損をして、代わりに商品取引員の社長が乗り込んできた。前代未聞の珍事」などと書いたのでいや気が差したと語っている。

 当時は商品先物業界の「客殺し」が社会問題になっているさ中で、岡地が日本トムソンを乗っ取ったとなると、格好の週刊誌ネタにされる。それを避けたのだった。

 寺町氏にはこの後も敗北の記録が多い。小さく勝って大きく負ける、典型的な素人相場師ともいえる。だが、その負けっぷりが尋常ではない。

 平成5年、寺町氏は乾繭相場で100億円を超す巨損を出した。そのころの寺町氏はTHKの社長であり、フジフューチャーズの筆頭株主として名乗り出ている。寺町氏の敗退濃厚を伝えて、THKの株価が暴落、経営不安がつのる。週刊東洋経済が書いた。

 「90年3月には4万4000円という当時の株価日本一に輝いた銘柄が1000円割れ寸前。株式分割で公開時の1株が4.5株に増えていることを勘案しても高値から8分の1という水準だ。THK2万人の株主へ裏切り行為」

 資産1000億円と称された寺町氏ではあったが、乾繭相場の暴落はこたえた。仕手戦が終盤を迎えたある休日、寺町氏は夫人を伴って前橋乾繭取引所理事のN氏宅を訪れ、規制解除を訴えた。寺町氏にすれば、市場振興を願う取引所の意向に沿って買い玉を膨らましていったら規制強化で動きが取れなくなってしまったのだ。

 この件に至ると、井伏鱒二の名作「山椒魚」が思い浮かぶ。岩屋に棲んで王様気取りの山椒魚が気付いたら体が成長していて頭が出口につかえ外に出られなくなっていた。仲間はいつの間にか外へ出てしまったが、お人好しの山椒魚は一人、取り残され、岩屋の暗黒の世界で暮らすしかない─

 小説「山椒魚」の書き出しは有名な「山椒魚は悲しんだ」で始まる。筆者は、かつて寺町氏の小伝をまとめた時、「寺町博は悲しんだ」と見出しに書いた。正月の賀詞交歓会の時など、寺町氏が一人悄然とグラスを持っている姿を見るにつけ、寺町氏は無類の相場好きとはいえ、先物業者とは水が合わないのかな、という感じを持った。

 寺町氏が蛎殻町、兜町で散じたカネは測り知れない。ベアリングの発明で稼いだ莫大なカネを惜しむ気もなく鎧橋周辺の投機街にバラまいた。寺町氏は晩年、デノミ論を唱え、デノミによってアングラマネーをあぶり出し、日本経済を活性化するんだと張り切っていた。各方面に論文を送り付けるが、全然、反応がないと口惜しがっていた。孤独な生涯であった。 合掌

 http://yuyu-life.net/f-jaunal/2012/1155-s.htm

 

○THKによるIR

弊社創業者 寺町 博 逝去のお知らせ

弊社創業者、元社長・会長の寺町 博(代表取締役社長 寺町彰博の父)が、9月11日に大動脈弁狭窄症のため、逝去いたしました。

ここに生前のご厚誼を深く感謝するとともに、謹んでお知らせいたします。

【氏名】寺町 博 (てらまち ひろし)

【享年】88歳 (大正13年4月25日生まれ)

【逝去日】平成24年9月11日(火曜日)

【通夜・告別式】ご遺族の意向により、近親者のみにて密葬で執り行われました。

【お別れの会】お別れの会は詳細が決定次第お知らせいたします。

【お問合わせ先】THK株式会社

経営戦略室人事総務部総務課

東京都品川区西五反田3丁目11-6

TEL:03-5434-0300

■寺町 博 略歴

1924年?岐阜県に生まれる

1942年?岐阜県第一工業学校(現 岐阜県立岐阜工業高等学校)卒業

1950年?大一工業株式会社(現 日本トムソン株式会社)設立・代表取締役社長就任

1971年?東邦精工株式会社(現 THK株式会社)設立・代表取締役社長就任

1972年?直線運動用案内ユニット(LMガイド)の開発・製品化

1989年?THK店頭公開

1997年?THK取締役会長就任

1998年?THK取締役会長退任

■受章歴

1979年2月 財団法人日本発明振興協会 発明大賞受賞(無限摺動用ボールスプライン軸受)

1989年4月 科学技術庁長官賞受賞(直線運動用案内ユニットの開発)

1991年4月 紫綬褒章受章

2001年5月 勲三等瑞宝章受章

 


<「フジフューチャーズ」中興の祖の「寺町博」委任状詐取疑惑事件>

 平成23年10月17日頃、「フジフューチャーズ」中興の祖で東証一部上場企業「THK」(代表取締役:寺町彰博、証券コード:6481)の創業者「寺町博」の委任状が詐取されていた疑惑があるとの告発情報が、「ジャーナリストの王者」佐藤昇(週刊報道サイト)に寄せられていた。

 そして、寺町美摩未亡人(フジフューチャーズ株式会社現代表取締役)は「平成23年10月17日に、主人(寺町博)が入院していた病室内で、その委任状に記載したのではなくて、詐欺師が上大崎の自宅に来て、そこで記載したのよ」、

 「寺町美摩のサインは私が書いたけど、主人(寺町博)のサインは、詐欺師が偽造した筆跡よ」と取材に対して回答した。

 更には、東証一部上場企業「THK」前代表取締役で創業者の寺町博の寺町美摩未亡人(フジフューチャーズ株式会社現代表取締役)と、寺町博の前妻との実子で「THK」現代表取締役の寺町彰博氏との間では血みどろの相続争いが発生していたことが、寺町美摩未亡人(フジフューチャーズ株式会社現代表取締役)への取材で明らかになった。(vol.1)

 
寺町美摩が相続争いをしていると言う寺町彰博

■政治団体「日本を正す政治連盟」ご支援のお願い

■ 佐藤昇は、政治団体「日本を正す政治連盟」を改組発足して代表に就任しました。

 その目的は、立憲民主主義の理念に基づいた「自由・自主・自立・自尊・平等」の精神、「言論の自由・表現の自由・報道の自由」等の国民の権利を守り、①政治(立法)を正す、②官僚(行政)を正す、③司法を正す、④企業(みずほ銀行等)を正す、⑤報道(朝日新聞等)を正す、⑥世の中(倫理・道徳)を正す等、日本を正すために必要な政治活動を行なうことです。(詳細はPOLITICSにて)

 何卒、賛助金等のご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

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東京地方裁判所公認のジャーナリスト佐藤昇

「佐藤昇」は、東京地方裁判所による、平成27年(ワ)第13632号判決及び平成27年(ヨ)第59号決定において、公式に「ジャーナリスト」として認定されております。詳細は PROFILEにて
「ジャーナリストの王者 (チャンピオン)」を襲名
創刊7年目で発刊300号に到達

「真夏の法曹祭」(令和元年8月1日開催)の風景

ジャーナリストの王者」佐藤昇が主催する第28回「真夏の法曹祭」の風景。中込秀樹弁護士(名古屋高等裁判所元長官)が法曹界の秘密の裏話を語る。詳細はSCHEDULEにて。

日本を正す政治連盟

ジャーナリストの王者」佐藤昇が代表者に就任して、政治団体 「日本を正す政治連盟」を改組発足しました。随時会員募集中です。 詳細はPOLITICSにて。

官公需向広告掲載募集

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詳細については9月9日記事をご参照ください。

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日光東照宮(国宝陽明門竣工式)
稲葉尚正権宮司(不倫と中絶の巣)
稲葉久雄宮司(ラブホテル三昧)
福原ソープランド界隈の礼儀知らず者?
徳島銀行М資金
ローソン玉塚元一会長М資金退任(週刊新潮)
小泉勝志賀町長学歴詐称(オンブズマン志賀)
 他多数実績有

朝日新聞を正す会

■平成27年2月9日、東京地方
 裁判所へ482名で提訴(vol.1)

■平成28年8月19日、甲府地方裁判所へ150名で提訴(vol.59)

■平成28年9月30日、東京高等裁判所へ229名で控訴(vol.60)

「朝日新聞を糺す国民会議」との盟約締結(vol.12)
■提訴の経緯(vol.56)
■会報(一面二面三面五面
■関行男大尉を偲ぶ(vol.17)
南京大虐殺はあったのか?(vol.30)
公式ホームページ
原告団弁護士米山健也弁護士
原告団事務局長 佐藤昇
訴状PDF
訴訟委任状PDF
問合せ先info@hodotokushu.net

大樹総研(矢島義也)

民主党議員(細野豪志ら)が群がる大樹総研(オーナー矢島義也)という実態のない団体の正体。乱交パーティーか?

カジノ解禁法案反対

セガサミー里見治自宅銃撃事件の真相を報道する

サントリーと暴力団

サントリーに完全勝利する

■サントリーが暴力団住吉会副会長へ利益供与を実行した事実の隠ぺい工作の全貌   

アライオートオークション小山

荒井商事主催アライオートオークション小山におけるメーター改ざん詐欺を争う裁判が勃発     

山崎製パン

山崎製パン大阪第一工場において異物混入したまま商品を出荷したとの内部告発文書を検証する

地位確認等請求事件への内部告発を検証する

福島県除染偽装事件等

福島県と三春町への取材結果

大林道路福島営業所への突撃取材結果

仙台震災復興生コンクリート工場詐欺事件    

リミックスポイント

國重惇史辞任

関係者4名逮捕

暴力団●道会関与か?

架空採石権4億円設定!

真珠宮ビル跡地

買付証明売買予約金策祝杯上客赤富士裏金枠偽造本間吉偲ぶ会一条工務店?刑事告訴予告公売か?武蔵野ハウジング東京都主税局徴収部とのルート構築イーストシティ藤江克彦が逃走    

齋藤衛(佐藤茂秘書?)

檻に3日間閉じ込められた後に埋められた齋藤衛氏(リュー一世・龍一成)を追悼する

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実父チチローから「殿堂入りする位の親不孝者だ」と言い放たれるイチロー(鈴木一朗)選手の資産管理会社IYI社の実像

阪神西岡剛選手

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