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「戦後史開封 日銀総裁」(27/4/28)

 「戦後史開封 日銀総裁」 (1994/12/20 産経新聞朝刊)

  この十七日、日本銀行に松下康雄新総裁が誕生した。二十七代目である。

 日銀総裁が表舞台に立つことは少ないが、“法王”といわれた一万田尚登から前任の三重野康まで戦後九人の総裁は、それぞれ日本経済の再生、発展に深くかかわってきた。

 そこには、時代の栄光と苦悩とがあった。 元日銀理事の吉野俊彦(七九)=山一証券経済研究所特別顧問=は、終戦の玉音放送から二カ月もたたない昭和二十年十月一日の朝の光景を今でも鮮明に覚えている。

 若い日銀調査局員だった吉野は、いつものように国鉄神田駅から日本橋の日銀本店に向かう道を急いでいた。

 が、どういうわけか、日銀マンが何人も同じ道を引き返してくる。同僚の一人は吉野に「進駐軍が取り囲んでいるから君も帰った方がいい」と言い足早に去った。

 半信半疑のままたどり着いた本店は果たして、小銃などで武装した米兵によって十重二十重に取り囲まれていた。

 連合国軍総司令部(GHQ)による査察を受けていたのである。 唯一占領を免れていた北分館にもぐりこみ事情を聴くと、総裁の渋沢敬三(故人)は総裁室に軟禁され、副総裁、新木栄吉(同)が案内役をさせられているという。

 ほとんどの行員が外に締め出されている。 実をいうと、査察は日銀の営業に支障のないよう、前日九月三十日の日曜日から翌朝にかけて行われる予定だった。ところが、急だったために三十日夕、査察団が訪れても受け入れの準備が整っていない。 待ちくたびれた米兵が宿直員にピストルを突き付け、入り口を開けるよう迫った。その強圧的な態度に宿直員が反発し「責任者の指示がなければ開けられない」と突っぱねた。

 米兵が「逮捕されたくなければ即刻退去せよ」と怒鳴ったため、ひとつしかないカギを持ったまま帰宅してしまい、月曜日にずれ込んだのだ。

 丸一日がかりで行われたこの乱暴な査察には、少なくとも二つの狙いが込められていた。

 ひとつが、山下奉文陸軍大将の第十四方面軍がフィリピンで押収したとされる大量の金塊を確認し、取り返すことだった。

 GHQは日本に送られた金塊が日銀の地下金庫に保管されているという情報を聞き付けたのである。

 この査察でGHQが大量に金を押収したとする話が、その後長らく「M資金」と呼ばれる正体不明の巨額資金のうわさとなって独り歩き。

 折に触れ、取りざたされることになる。

 頭文字のMはマッカーサー連合国軍司令官のMと、マーカットGHQ経済科学局長のMとの説がある。

  だが吉野はこう断言する。「査察の結果、発見された金はごくわずか。そもそも当時日銀が保管していた金は兌換(だかん)準備分だけ。それも大部分は大阪支店にあった。金塊は帳簿すら見つからなかった」。

 もともと日銀の金庫に山下兵団の金などなかったのだ。 もうひとつGHQがこだわったのが、戦前から日銀内にあった「資金統合銀行」(統銀)だ。統銀の英訳は「ユナイテッド・バンク」。

 GHQはこの響きの中に、戦争遂行を資金面から支えた強力な“陰の中央銀行”のにおいをかぎ取ったのだ。

 しかし統銀の実態は、地方銀行の余裕資金を集めて軍需産業に融資する目的で設立されたばかりの小規模の基金にすぎないことがわかり、これも肩透かしに終わった。

 唯一の収穫は、やはり“戦犯”の疑惑をかけられた「全国金融統制局」の実態調査だった。同局は全国金融機関を統制し、戦争遂行に協力したとして、後に、統制局役員を兼任していた新木副総裁をはじめとする日銀首脳陣の更迭につながる。 査察は夜には打ち切られたが、この日からGHQによる「日銀占領」が始まった。

 一個中隊が最も広く豪華な部屋を占拠し、日銀の日常業務を監視し始めたのだ。駐屯する人数は徐々に減ったものの、昭和二十六年九月のサンフランシスコ講和条約凍結後まで実に六年余り続くことになる。
 
 吉野によれば、当初日銀の行員と米兵とは「話しかけても相手が口をきかない」ぎこちない状態だった。

 ある日、吉野が机に向かっていると、背後から米兵に声をかけられた。戸口に立ち、しきりに右手の手のひらを首のあたりで水平に動かすジェスチャーを繰り返している。 「てっきり『お前はクビだ』といわれているのかと思いドキッとした」 勘違いも無理はない。それほど当時のGHQの権力は絶大だった。しかし、米兵の用事はヒゲをあたりたいから理髪室に案内してくれ、という頼みだった。

 広い日銀の建物の中で迷ったものらしい。吉野は快く理髪室まで先導した。 こんなささやかな交流がカタコトの会話につながり、徐々に気さくにあいさつを交わす米兵も増えた。が、占領者と被占領者の立場の違いまでは埋められない。

  白昼、静寂な行内に女子行員の大きな悲鳴がこだました。吉野をはじめ何人かが現場に急行すると、米兵が大あわてで人垣をかき分けるように走り去った。女子トイレに侵入し、吉野の部下の女性の一人に抱きついたのだ。 当時、こうした暴行未遂事件が立て続けに二件も起きていた。

 それでなくとも一国の中央銀行に、深夜平然と女性を同伴する米兵が後を絶たず、日銀は苦り切っていた。 吉野は勇を奮い、占領部隊の司令官に風紀の乱れを正すよう迫った。

 司令官は、吉野たちの見ている前で米兵全員を廊下に並べ事件を追及。犯人は営倉入りの厳罰のうえ、本国に強制送還されたという。

 GHQによる占領が始まってから約半年後、真っ向から占領政策に異議を唱えた硬骨漢が総裁に就任する。経済・産業界に君臨し「法王」の異名をとった一万田尚登(いちまだ・ひさと=故人)だ。(文中敬称略)

 【メモ】

◆日本銀行とは 明治15年10月、日本銀行条例により、半官半民の日本の中央銀行として設立された。

 当初は兌換券の発行と国庫金の出納取り扱いが主な業務だった。

 昭和17年の日本銀行法では政府統制色の強い特殊法人となり、昭和24年の日銀法改正で、最高政策決定機関として政策委員会が設置され、独立した立場から金融の中枢の役割を果たすこととなった。

 日銀の主な役割は、公定歩合操作短期金融市場調節を通した物価の安定、為替市場への介入による円相場の安定などだが、近年では金融システムの安定が重要度を増してきている。

 東京・日本橋本石町にある本店の本館(旧館)は重要文化財に指定されている。  
 

 
東京地方裁判所2階の司法記者クラブ会見室における記者会見風景

 

 

 第23代WBC世界バンタム級王者
(防衛4回)
みずほ銀行詐欺被害者の会正会員
薬師寺保栄

 
ポンコツ学芸会王者
(防衛6回継続中)
代表幹事 佐藤昇

 
みずほ銀行へ集団提訴で1億3000万円被害の右アッパーを打ち込みました

 
みずほ銀行へ正会員による及川幹雄への刑事告訴警視庁受理の左ジャブを刺し込んでみました

 
林信秀(57才)頭取  旧富士銀行派閥  東京大学経済学部卒

 2014年3月28日に株主代表訴訟が提訴されました。林信秀頭取は、国際畑を歩み、国内での裏金作りスキームに一切タッチしていなかったので、消去法で頭取に選ばれたと推察いたします。何も知らないことは、一番強いことです。なので、この株主代表訴訟の係争を契機に、及川幹雄被告を現場責任者として行った、代々脈々と受継がれている裏金作りスキームの膿を出し切ることを望みます。

 
塚本隆史(63才)元頭取
旧第一勧業銀行派閥
京都大学法学部卒
既に辞任済

 
佐藤康博(62才)前頭取
旧日本興業銀行派閥
東京大学経済学部卒
既に辞任済

 
及川幹雄(51才)
旧第一勧業銀行派閥
日本大学法学部卒
3/24逮捕

及川幹雄被告からの着信履歴です。
みずほ銀行への及川幹雄被告からの伝言メッセージです。内容は「自首をする」と言ってますよ。代表佐藤昇    

 
佐藤昇(43才)
生涯無派閥
専修大学法学部卒
既にパンチドランカーでポンコツ済

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