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居酒屋チェーン・ワタミの渡邉美樹会長が夏の参議院選挙に自民党から出馬(平成25年7月1日)

 

居酒屋チェーン・ワタミ株式会社などで構成されるワタミチェーンの総帥・渡辺美樹氏が、7月行われる参議院議員選挙で自民党から全国区比例候補として出馬する。
2011年の東京都知事選挙では、都議会民主党の推薦を得て出馬、石原慎太郎氏に敗北している。今回の立候補は民主党推薦ではなく安倍・自民党の公認を得て立候補する。
 渡邉氏は、テレビや活字メディアでは名前が売れている。外食・介護・宅食・マーチャンダイジング・農業・環境の6分野で事業を展開するワタミグループの創業者として、5730人の従業員を擁して、2012年3月期の売上は1401億円を達成、立志伝中の有名人とされる。
 安倍内閣で教育再生会議委員を務めるほか、岩手県陸前高田氏の参与や大阪府と大阪市の特別顧問にも就任している。渡邉氏の教育に対する姿勢や実績が評価されたとメディアは説明する。2003年から私立の高等学校「郁文館夢学園」の経営を続けているし大阪の岸和田盈進会病院の理事長でもある。その一方で、渡邉氏は創業のワタミ株式会社社長を辞任して、経営の陣頭から身を引いた格好である。公職的色彩の強い学校経営や病院・介護に関わる。今回、参議院議員を目指すように渡邉氏の目線の先には政治家・渡邉美樹象が描かれているという。
ところが、ワタミグループの経営は、必ずしも芳しい評価を得ていない。渡邉氏自身の税の滞納や住民登録に関する疑惑。教育現場を舞台に学校職員と渡邉氏の不倫問題が週刊朝日に書き立てられたことも1度や2度ではなかった。捨てられた女から相談を受けた学校幹部や理事が渡邉氏の不当を追及した。その後、女と渡邉氏が和解して不倫の事実を当事者が否定した。学校を舞台にした不祥事はこれ以外にも、渡邉氏による教員へのパワハラがある。体罰でなければ指示命令を発動できないとの指摘は、教育社失格である。学校設備のメンテナンスを怠って生徒が死亡した事故の責任も取らないのが渡邉式教育なのだろう。
介護ビジネスにおける利用者を巻き込んだ事故や事件の隠ぺい問題。銀行と組んで介護施設を不当に高額で建設させる一方、テナント料をただ同然に設定させる詐欺まがい商法も指摘されている。ワタミの介護施設の設置基準違反が各地で指摘されている。宅食ビジネスや外食事業でも過労死の発生や客からのクレームが多い。従業員の勤務実態が、過重労働に当たるとの指摘や賃金水準が低すぎる批判もある。従業員の定着率が低いなどブラック企業と批判されている。渡邉氏は、数字を上げてブラック企業批判の打ち消しをしているが、成功していない。ワタミの客は、渡邉氏のコストパフォーマンスが、メディアを通じて広く認識されていることと、こうした実態の間に大きな乖離を見ているのだ。表面上、経営の実権は後任社長に委ねているかに見えるが、ワタミ株式会社の筆頭株主は、有限会社アレーテーという渡邉氏が100%株主の保険代理業にしてある。節税対策も兼ねる頭のいい方法だ。遺産相続問題に直面した際にも、経営権の継承となれば遺産相続に比べて特典は多い。 ワタミグループ内での食材の使いまわしや介護施設における疾病の多発など、渡邉社長の経営方針として効率優先という格好で外部に伝わる。利用者から批判・不満となって噴出。ワタミをブラック企業とインターネット上で揶揄する向きが多い。
 安倍首相は、渡邉氏との会食の席で、渡邉氏の参議院選への出馬要請をしたと報じられている。渡邉氏も自身のブログで出馬を公表しているが、同時にワタミはブラック企業ではないと数字をもとに反論している。安倍首相が、立志伝中のビジネスマン・渡邉社長をあえて擁立するのは、参議院で民主党に第1党の座を奪われている焦りからか、国民は渡邉氏の人品骨柄に危惧を抱いている。自民党の候補者選びに不審が集中している。

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