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トップ責任、厳しく指弾 一勧元会長に有罪 東京地裁判決(6/24)

 

 1997年6月29日に宮崎邦次元頭取は自殺しました。

 ここに、及川幹雄被告を現場責任者として行った、現在も続く旧第一勧業銀行派閥の所業の根源があります。
 
 毎週、過去のメディア媒体の記事を読みながら、自殺した宮崎邦次元頭取の望んでいた、自らの死を契機にし、スッキリした形にして素晴らしい銀行にしてほしいという事案とは何だったのかを、皆様と考察していきたいと思います。

 今週は、1999年9月8日の朝日新聞の記事の「トップ責任、厳しく指弾 一勧元会長に有罪 東京地裁判決」です。

 トップ責任、厳しく指弾 一勧元会長に有罪 東京地裁判決 株主総会を形がい化させてきた総会屋との癒着、それを断ち切れなかった責任。

 第一勧業銀行の利益供与事件で、東京地裁は八日、「最高幹部の指示による組織ぐるみの犯行」と経営トップを厳しく指弾した。

 法廷で供述を二転三転させ、同行の十一被告の中で最後まで残った元会長奥田正司被告(六七)に対する判決。

 生き残りをかけて他行との提携など新たな模索がされる中、裁判所は「裏社会」との決別を改めて強く求めた。(1面参照)

  午前十時すぎ、木村烈裁判長が主文を言い渡すと、紺の上下の背広に身を包んだ奥田元会長は深く一礼し、被告席に座った。

 裁判所は、犯行の背景に銀行の歴代最高幹部とヤミ勢力との癒着があったと認定していく。

 同行の最高首脳として唯一刑事責任を追及された奥田元会長は、背筋を伸ばし、じっと正面を見すえたままだった。

  罪を受け入れるべきか、否か――法廷での奥田元会長の発言は、揺れ続けた。

  昨年一月の初公判。

 奥田元会長は「長年にわたり抱いていた病巣を自浄作用で処理できず、社会の信頼を失墜させた責任の重大さを痛感している」と謝罪し、大筋で起訴事実を認めた。

  しかし、昨年八月の初めての被告人質問で、総務部門の担当者に融資を指示したことを認めた検事調書について、「そういうことは言っていない」と信用性を争う姿勢を明らかにした。

 昨年十二月には「起訴事実を争う」と、無罪を主張した。 ところが、今年二月、検察官に改めて「無罪主張でよいのか」と念を押されると、「部分的には認めている」と述べ、「認否がわからない」と検察官をいら立たせた。

 こうした奥田元会長の姿勢について、弁護人自身も「一般には理解しがたい様相を呈した」と最終弁論で認め、「不満な調書を材料に事実が認定されることへの元会長の良心の痛みがあった」とその心情を説明する。

 昨年十二月の公判で、奥田元会長が、自殺した宮崎邦次元会長について触れ、「宮崎氏と意見を異にしても、反社会勢力と絶縁すべきだった」と振り返る場面があった。

 「小池隆一元代表への融資は、背景に(小池元代表と親交のあった黒幕的存在の)鬼島力也氏(故人)がいたからこそ実現した」「鬼島氏との面識は、宮崎元会長と被告との間では月とスッポンの差があり関与の度合いは低い」。

 弁護人は五月の最終弁論で、宮崎氏の痛ましい死などによって、事件の「深層部分」は解明されていないと主張した。

 奥田元会長は判決言い渡しの後、報道陣に対し「組織的犯罪と認定され、起訴された全員が有罪判決を受けたことは、当時の最高責任者として心から社会の皆さんにおわびしたい」と語った。

  ○現場の忠告、料亭で覆る 総会屋との癒着と不明朗な融資。

 第一勧銀をめぐる利益供与事件の裁判は、銀行の暗部を表舞台で再現した。

 同行元会長の奥田正司被告と小池隆一・元総会屋グループ代表の判決などを総合すると――。

 一九八二年の改正商法施行で総会屋への利益供与が処罰対象となり、第一勧銀は、情報誌の購読料などの名目で総会屋に現金を支払うようになった。

 特に、株主総会が速やかに進むよう協力してもらう与党総会屋にはゴルフや飲食などの接待や贈答のほか、会長や頭取らが食事に招待するなど厚遇した。

  その中でも、歴代トップと親交があった大物総会屋で出版社社長だった鬼島力也氏(故人)は特別な存在だった。

 人事にも介入する影響力があると言われ、奥田元会長も副頭取就任前にあいさつに訪れ、頭取になった後も都内の一流ホテルで定期的に会食するなどしてきた。

  小池元代表は弟子。鬼島氏の口添えで、八九年三月までに同行から融資を受け四大証券各社の株を大量に取得。融資は九二年九月の時点で約九十億円に上った。

 しかし、バブル崩壊などで大幅な担保割れとなり、資金繰りに困った小池元代表は、四大証券に利益提供を迫り、第一勧銀幹部にも三十億円を上限とした追加融資を持ちかけた。

 同行の元副頭取金沢彰被告(六四)=有罪判決を受け、控訴期間中=ら当時の審査担当役員は反対した。

 これまでの元代表側への融資を「第一勧銀が深い部分で足をとられている案件で、解消しなければ重大な結果を招く」と考えたという。

  しかし九二年九月、高級料亭で鬼島氏と、当時同行の会長だった故・宮崎邦次氏や頭取だった奥田元会長らが会食し、「例の件はよろしく頼むよ」との鬼島氏の一言で覆った。

  鬼島氏が亡くなり、捜査途中では宮崎氏が自殺するなどして未解明な部分は残ったが、判決は、奥田元会長とともに宮崎氏についても関与を認定。

 「利益供与は二人の指示なくしては実現し得なかった」とその責任に言及した。

 「トップの了承」。

 「現場」の忠告は、総会をうまく乗り切るための目的で無視された。

 関連ノンバンクを使ったう回融資が実行され、そして「重大な結果」を招くことになった。

 <代表佐藤昇のコメント>

 本日6月24日に開催される、本年度のみずほFGの第12期定時株主総会は、3月28日に、株主代表訴訟も提訴されている、例年とは、異質の株主総会であります。

 代表の佐藤昇も、一株主として、出席しております。

 佐藤昇は、みずほ銀行側が、きちんと、この株主総会を契機に、及川幹雄被告を現場責任者として行った、旧第一勧業銀行派閥において、代々脈々と受継がれている裏金作りスキームの膿を出し切るという強い決意が、あるのかどうかの、確認に行くだけであります




 
林信秀(57才)頭取  旧富士銀行派閥  東京大学経済学部卒

 2014年3月28日に株主代表訴訟が提訴されました。林信秀頭取は、国際畑を歩み、国内での裏金作りスキームに一切タッチしていなかったので、消去法で頭取に選ばれたと推察いたします。何も知らないことは、一番強いことです。なので、この株主代表訴訟の係争を契機に、及川幹雄被告を現場責任者として行った、代々脈々と受継がれている裏金作りスキームの膿を出し切ることを望みます。

 
塚本隆史(63才)元頭取
旧第一勧業銀行派閥
京都大学法学部卒
既に辞任済
 
佐藤康博(62才)前頭取
旧日本興業銀行派閥
東京大学経済学部卒
既に辞任済
 
及川幹雄(51才)
旧第一勧業銀行派閥
日本大学法学部卒
未だ逮捕されず

及川幹雄被告からの着信履歴です。
みずほ銀行への及川幹雄被告からの伝言メッセージです。内容は「自首をする」と言ってますよ。代表佐藤昇    
 
佐藤昇(42才)
生涯無派閥
専修大学法学部卒
既にパンチドランカーでポンコツ済

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