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元会長自殺から2年「時代の呪縛」裁けるか(平成26年6月10日)

 

 1997年6月29日に宮崎邦次元頭取は自殺しました。ここに、及川幹雄被告を現場責任者として行った、現在も続く旧第一勧業銀行派閥の所業の根源があります。

 毎週、過去のメディア媒体の記事を読みながら、自殺した宮崎邦次元頭取の望んでいた、自らの死を契機にし、スッキリした形にして素晴らしい銀行にしてほしいという事案とは何だったのかを、皆様と考察していきたいと思います。

 今週は、1999年6月21日の産経新聞の記事の「元会長自殺から2年「時代の呪縛」裁けるか」です。

 元会長自殺から2年 「時代の呪縛」裁けるか /社会部次長 小林隆太郎 「バカヤロー」 大手企業の会長は、経営トップにはあるまじき言葉を思わず吐いてしまった。

 今から二年前の平成九年六月二十九日の夕刻、第一勧業銀行の宮崎邦次元会長の自殺がテレビで報じられたときだった。そして「あんなやつと刺し違えやがって」と小声でつぶやいていたという。

  「残念さと気持ちの整理ができないいらだちだった」とそのときの心境を振り返っている。

 第一勧銀には、取引関係の深い大企業で構成する「三金会」という懇親会的な組織(四十八社)がある。その大手企業もメンバーの一社だが、会長は中堅幹部のころから仕事を通じて宮崎さんと付き合いがあった。

 互いに経営トップになってからも親しい関係にあり、その人柄や能力を高く評価していた。

 もちろんだが、第一勧銀の今回の事件の事実関係を知る立場にはなかった。 宮崎さんの映画好きはつとに有名だが、頭取に就任(昭和六十三年六月)した後、取材する機会があった。

 「もう忙しくて映画どころではないでしょう」と聞くと、「なになに、頭取になると公的なパーティーへの出席も増える。始まるとすぐ出ていって、まあ、十分か二十分いて、周囲に気付かれないように抜け出す。

 そこから映画館に直行ですよ」といってペロリと舌を出した。

 趣味は映画だけではない。

 意外と知られていないものに「新聞のスクラップ」がある。

 休みの日、自宅でとっている三紙ほどの新聞一週間分を整理し、スクラップするのが楽しみだと語っていた。

 分野はとくに限らず、興味のあるものを切り抜いていたという。

 健康法も“素朴”で、かなり以前からカゼ薬を栄養剤代わりに飲んでいた。「くしゃみ三回、〇〇三錠」のコマーシャルで有名な錠剤で、それを朝、一、二錠飲む。体調の良しあしで増やしたり、減らしたりする。

 その小ビンを持ち歩いてもいた。もちろん、この製薬会社も三金会メンバー。

 「気配りの人」とよくいわれた。間違いではないのだが、その根っこにあるのは人間を大切にする誠実さであり、飾り気のない素朴さであった。

 努力の人でもあったが、それを表にだすようなことはなかった。

 かつての部下から「怒ると怖い人。

 とくに筋の通らない話のときには」という“証言”を聞いたこともある。単に「いい人」だけだったのではない。                 
           ▼…▼…▼

 自殺の報に、こちらも大変なショックを受けた。

 総会屋への利益供与にからんで、国会に呼ばれ、答弁している姿をテレビでみて、「顔つきが随分変わったなあ。

 相当な心労なんだろうなあ」と心配していたが、まさか自殺するとは。

 検察による取り調べの行き過ぎた厳しさを指摘する声もあがった(検察は否定)。

 「自殺の道を選ぶより、生きて真実を語るのが責任ではなかったのか」という論評もあった。

 宮崎さんを知る記者仲間などと「なぜ自殺したんだろう」と話し合ったことがある。

 多くの意見が「やはり葉隠の精神だったんだろう」に行き着く。三金会メンバーの会長の見方も同じだった。

 佐賀県で生まれ育った宮崎さんは、「いざとなったら、死をもって責任をとれ」を説く葉隠の影響を強く受けていたのは間違いない。

 ただ、それだけでは釈然としないのである。

 自分にかかわる人すべてを大切にした宮崎さんは、自分が供述することで、事実であるか否かに関係なく、どれだけ多くの関係者をキズつけることになるかを恐れたのだとしか思えない。

 取り調べが厳しかろうが、紳士的であろうが、やはり自殺したのではないか。

 宮崎さんとは、そういう人だったのではないか。

  「自分の口を封じる。自分の存在をなくす以外にない」−。

 それが最良の方法であるとの結論に達した。

 責任感だけからの発想ではなく、人を思うがゆえに自らを殺した。

            ▼…▼…▼

 「褒めすぎ」かもしれない。公的存在である銀行が、闇の勢力と関係をもっていたことは、厳しく指弾されねばならない。直接の関与がなかったとしても、経営のトップにいたものとしての責任は重い。

 そのことを一番よくわかっていたのも宮崎さんだったろう。

  副頭取のころだったか、「随分と内外の評判がいいようですが、ご自身のことをどう思っていらっしゃるんですか」と聞いたことがある。

  ちょっと考えたあとで、「昭和ヒトケタ生まれの人間は、上には服従、下からは突き上げられ、ひたすら“忍”の一字の典型なんですなあ」と力なくいい、テレ笑いをみせた。

 「人は時代の子」という。

 時代もりっぱな「呪縛(じゅばく)」である。

 利益供与事件や金融不祥事について司法は、単に個人や企業を裁くのではなく、背景にある「時代」というものをきちんと裁いてほしい。

  自殺を認めるものではけっしてないが、宮崎さんの死を無駄にしてはいけない。

 間もなく三回忌。ただただ、ごめい福を祈るばかりである。

  <代表佐藤昇のコメント>

 やはり、宮崎邦次元頭取は、現在のみずほ銀行を見るに、「人事部が三つある」、そして、FGと銀行での会長と社長・頭取の「たすき掛け人事」を未だ行っており、支店長レベルまで旧第一勧業銀行出身者と旧富士銀行出身者と旧日本興業銀行出身者の「平等主義」が貫かれており、オリエントコーポレーション等の系列会社の不祥事は、一方の勢力のダメージとなり、人事にも影響し、「反社会的勢力との決別」を宣言しても、「年中、内部で足の引っ張り合いをやっている。付け込むスキだらけ」で、そのマイナス材料をカネに替える反社会的勢力にとって、うま味のある銀行になっているので、自らの死を契機にし、スッキリした形にして素晴らしい銀行にしてほしいという強い思いをもって、自ら死を選択したのではないですか?。

  なお、約三十六億円の不正支出事件のあった第一勧業銀行麹町支店の近くにあり、オリエントコーポレーション本店の近くでもある、本間美邦税理士事務所の本間美邦税理士が、山万(http://www.yamaman.co.jp/)の監査役になっております。

 また、この山万の株主には、みずほ銀行はもちろん、清和綜合建物や中央不動産が、名を連ねております。

 みずほ銀行の及川幹雄被告と本間美邦税理士は、「ぎょうせい買収ファンド」を共に謳ったビジネスパートナーです。(裁判所による勝訴判決で認定されております。)

 みずほ銀行内の旧第一勧業銀行派閥は、17年前から、何も変わっておりません。

 17年経った現在、「週刊報道サイト」は、この事件のケジメがつくまで、銀行ぐるみの犯行の構図を徹底解明していきます。

 株主代表訴訟の行方と共に、今後の展開をお楽しみ下さい。

 なお、6月24日は、みずほFGの株主総会が開催されます




 
林信秀(57才)頭取  旧富士銀行派閥  東京大学経済学部卒

 2014年3月28日に株主代表訴訟が提訴されました。林信秀頭取は、国際畑を歩み、国内での裏金作りスキームに一切タッチしていなかったので、消去法で頭取に選ばれたと推察いたします。何も知らないことは、一番強いことです。なので、この株主代表訴訟の係争を契機に、及川幹雄被告を現場責任者として行った、代々脈々と受継がれている裏金作りスキームの膿を出し切ることを望みます。

 
塚本隆史(63才)元頭取
旧第一勧業銀行派閥
京都大学法学部卒
既に辞任済
 
佐藤康博(62才)前頭取
旧日本興業銀行派閥
東京大学経済学部卒
既に辞任済
 
及川幹雄(51才)
旧第一勧業銀行派閥
日本大学法学部卒
未だ逮捕されず

及川幹雄被告からの着信履歴です。
みずほ銀行への及川幹雄被告からの伝言メッセージです。内容は「自首をする」と言ってますよ。代表佐藤昇    
 
佐藤昇(42才)
生涯無派閥
専修大学法学部卒
既にパンチドランカーでポンコツ済

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