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過去清算迫る元会長の死(5/13)

 

 1997年6月29日に宮崎邦次元頭取は自殺しました。

 ここに、及川幹雄被告を現場責任者として行った、現在も続く旧第一勧業銀行派閥の所業の根源があります。

 毎週、過去のメディア媒体の記事を読みながら、自殺した宮崎邦次元頭取の望んでいた、自らの死を契機にし、スッキリした形にして素晴らしい銀行にしてほしいという事案とは何だったのかを、皆様と考察していきたいと思います。

 今週は、1997年7月7日の朝日新聞の記事の「過去清算迫る元会長の死」です。

 過去清算迫る元会長の死 第一勧業銀行の宮崎邦次・元会長の自殺は、銀行にひとつの時代が終わったことを象徴する事件だと思う。

  最初に会ったとき宮崎さんは専務だった。

 取材を申し込むと、「昼食でも」と本店近くの料理屋を指定した。

 新米の金融記者を初対面で座敷に誘う銀行の専務、というのは初めてだった。

 本人は飲めないのに、盛んにビールを勧めた。

 数カ月後、次の頭取と見られていた第一銀行系の青木辰男副頭取が退職し、宮崎氏の頭取昇格が固まった。

 この逆転人事を演出した藤森鉄雄会長(当時)に聞くと「宮崎君は実によく気が付く男で、大蔵省にも評判がいい」ということだった。

  一九九〇年の総選挙で金融界は自民党に百五十億円の融資をした。

 全国銀行協会連合会の会長として融資の取りまとめをしたのが宮崎さんだった。

 「選挙資金をなぜ銀行が貸すのか」と、東京都三鷹市の自宅で聞いた。

 正直な人で、「自民党会館が担保だと聞いている」と言った表情はゆがんでいた。

 法務局に行って登記簿を調べると、抵当権などついていない。

 永田町の自民党会館の土地は国有地で、担保など論外だ。金融界は無担保を承知で自民党にカネを貸したのだ。

 「気配り人間」「人情家」と宮崎さんは言われた。

 私は「ノーと言えない、実直で小まめな人」という印象を受けた。

  頭取というと「偉そうな人」を想像しがちだが、「腰が低い調整役」が少なくない。

 逮捕された奥田正司・前会長もこのタイプだ。

 「護送船団」と呼ばれる業界保護のもとで出世の階段を上ってきた人たちは、自主性より追従、個性より協調をよしとする風土で育った。

 頭取まで上るには、まず上司の受けがよくなければならない。

 大蔵省の評判も大事だ。政治家とのつながりも無視できない。

  気配り上手の宮崎さんは、かつての上司が付き合っていた総会屋との関係まで大事にしてしまった。

 上司にかわいがられ、人と争わず、努力で勝ち取った頭取の座に、思いもかけぬ「破滅」への仕掛けが潜んでいたのである。

  銀行という職場は、給料が高く、安定し、社会的な信用がある。就職したら同期の仲間を横目に、一目散に出世競争に励む。

 サービス残業も、休日出勤もいとわない。それが銀行のエリートたちの姿だった。

 その内実を時代の変化がむしばんでいることを今回の事件は示した。

 総会屋融資に限らず、住宅金融専門会社をはじめ金融機関の相次ぐ破綻(はたん)、不動産融資への暴走、変額保険の詐欺まがいの販売――。

 すべてバブルとその崩壊の中で起きた。

 国民の貯蓄を食いつぶし、経済に打撃を与え、銀行と銀行員の醜さをさらけ出した。

 だが見方を変えれば、バブル崩壊は「ノアの洪水」だ。欲に駆られ、思考停止のまま横並びで突っ走った金融界に、市場という神の意思が暴力的に働いたのだ。

 浄化への警告である。

 「グローバル・スタンダード」という言葉が最近、盛んに言われる。ビッグバンが迫り「世界基準」が金融界の新たなモノサシになる。

 過去の栄光を引きずる経営者やその上にいる長老の発想そのものが時代に合わなくなった。

 保護行政から自由化への転換は、法則が逆転する。

 過去の成功体験が「邪魔物」になる。総会屋との関係だけでなく、役所との付き合いや中身のない取締役会の在り方まで、ゼロから考え直す必要がある。

 前車の轍(てつ)を、ただきまじめに踏む経営には、落とし穴が待っている。

 宮崎さんの死は、過去を断ち切る覚悟を、改めて金融界に迫った。

  <代表佐藤昇のコメント>

  17年前の宮崎邦次元頭取の自殺により、逆に銀行と銀行員の醜さをさらけ出すことなく、その場をごまかせたという過去の成功体験が「邪魔物」となり、17年経った現在も、代々脈々と、前任者から黒い業務が「重要案件」として引き継ぎを受け、忠実に実行されていることは、及川幹雄被告の存在から、明白な事実であります。

 しかし、現在のみずほ銀行内の旧第一勧業銀行派閥は、これだけ、みずほ銀行の信用を棄損している存在の及川幹雄被告を、告訴もせず、放置し、ある意味、「お家大事」の論理で、一体化しております。

  17年経った現在、「週刊報道サイト」は、この事件のケジメがつくまで、銀行ぐるみの犯行の構図を徹底解明していきます。株主代表訴訟の行方と共に、今後の展開をお楽しみ下さい。  




 
林信秀(57才)頭取  旧富士銀行派閥  東京大学経済学部卒

 2014年3月28日に株主代表訴訟が提訴されました。林信秀頭取は、国際畑を歩み、国内での裏金作りスキームに一切タッチしていなかったので、消去法で頭取に選ばれたと推察いたします。何も知らないことは、一番強いことです。なので、この株主代表訴訟の係争を契機に、及川幹雄被告を現場責任者として行った、代々脈々と受継がれている裏金作りスキームの膿を出し切ることを望みます。

 
塚本隆史(63才)元頭取
旧第一勧業銀行派閥
京都大学法学部卒
既に辞任済
 
佐藤康博(62才)前頭取
旧日本興業銀行派閥
東京大学経済学部卒
既に辞任済
 
及川幹雄(51才)
旧第一勧業銀行派閥
日本大学法学部卒
未だ逮捕されず

及川幹雄被告からの着信履歴です。
みずほ銀行への及川幹雄被告からの伝言メッセージです。内容は「自首をする」と言ってますよ。代表佐藤昇    
 
佐藤昇(42才)
生涯無派閥
専修大学法学部卒
既にパンチドランカーでポンコツ済

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