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奥田・第一勧銀前会長逮捕、引きずる「恐怖の幻影」――“お家大事”多大な代償。(5/6)

 

 1997年6月29日に宮崎邦次元頭取は自殺しました。

 ここに、及川幹雄被告を現場責任者として行った、現在も続く旧第一勧業銀行派閥の所業の根源があります。

 毎週、過去のメディア媒体の記事を読みながら、自殺した宮崎邦次元頭取の望んでいた、自らの死を契機にし、スッキリした形にして素晴らしい銀行にしてほしいという事案とは何だったのかを、皆様と考察していきたいと思います。

 今週は、1997年7月5日の日本経済新聞の記事の「奥田・第一勧銀前会長逮捕、引きずる「恐怖の幻影」――“お家大事”多大な代償。」です。

 奥田・第一勧銀前会長逮捕、引きずる「恐怖の幻影」――“お家大事”多大な代償。

 宮崎邦次前相談役の自殺に次ぐ奥田正司前会長の逮捕で、第一勧銀の右翼・総会屋など「闇(やみ)社会」に対する利益供与は戦後の旧世代の経営者から引き継がれた根深い癒着の「遺産」だったことが浮き彫りにされた。

 日本的なもたれあいのすきに根を張った企業内の「恐怖の幻影」が拡大を重ね、みぞうの巨額不正に結びついたといえる。

 総会屋・小池隆一容疑者への融資の動機を巡って、不得要領に終始した第一勧銀幹部の説明の中で奇妙な説得力を感じさせたのが「元出版社社長の呪縛(じゅばく)」という言葉だった。

 経営判断としての是非や社会的な公正の観念を超えた「呪縛」の表現は、単に幹部たちのその場の方便だったのか。

 九三年に死去したこの出版社社長は、右翼で大物政界フィクサーとして知られた故児玉誉士夫氏に連なる一人だった。

 新左翼雑誌を発行する傍ら、株の買い占めや企業スキャンダルの情報収集で総会屋として大企業に食い込んだという。

  「(出版社社長が)経営にしばしば関与したという伝説が裏付けなく語り続けられており、こうした人を怒らせたら大変だという思いが行内にあった」と近藤克彦前頭取は述べている。 

 右翼や暴力団とのパイプを背景にした児玉―出版社社長という闇人脈が作る虚像の広がりを、その「直弟子」の小池容疑者が巧妙に利用していったことは想像に難くない。

 虚像におびえたトップたちは、株主総会を平穏に乗り切るために利益供与を重ねた。

 そこに働くのは本来企業活動の根幹にかかわる株主や顧客の預金者を顧みずに、企業をもっぱら従業員の共同体として維持しようという論理である。

 米国では株主を代表する社外重役が経営をチェックする。九〇年代初めにはゼネラル・モーターズ、IBMなど優良企業のトップが業績不振を理由に大株主、社外重役から解任された。株主が会社の所有者として経営者を監視している。

 八二年の商法改正以降、総会屋への利益供与で摘発されたケースの多くが、行政の手厚い保護の下に置かれた伝統的大企業だったことは象徴的である。

  政財界と裏社会を結ぶフィクサーは占領軍や朝鮮・ベトナム戦争などを巡る利権で暗躍したが、高度成長期以降は政・官・財のトライアングルに守られた大企業の暗部に介在する総会屋に姿を変えた。

 野口悠紀雄・東大教授はこうした日本型企業システムの根を戦時体制下の統制経済に求めているが、日本版ビッグバンを控えて、日本の代表的銀行のイメージとその私物感覚の経営の落差は余りにも大きい。

 奥田前会長を含めて総勢十一人の幹部の逮捕と一人の自殺という大きな代償を生んだ事件は、「お家大事」の論理がすべてに優先してきた日本の会社の根底からの脱皮を促している。

  <代表佐藤昇のコメント>

 17年前の「呪縛」とやらの利益供与事件は、「お家大事」の論理がすべてに優先してきた日本の会社の根底からの脱皮を促しているとのことです。

 しかし、現在のみずほ銀行内の旧第一勧業銀行派閥は、これだけ、みずほ銀行の信用を棄損している存在の及川幹雄被告を、告訴もせず、放置し、ある意味、「お家大事」の論理で、一体化しております

 17年経った現在、「週刊報道サイト」は、この事件のケジメがつくまで、銀行ぐるみの犯行の構図を徹底解明していきます。株主代表訴訟の行方と共に、今後の展開をお楽しみ下さい。  




 
林信秀(57才)頭取  旧富士銀行派閥  東京大学経済学部卒

 2014年3月28日に株主代表訴訟が提訴されました。林信秀頭取は、国際畑を歩み、国内での裏金作りスキームに一切タッチしていなかったので、消去法で頭取に選ばれたと推察いたします。何も知らないことは、一番強いことです。なので、この株主代表訴訟の係争を契機に、及川幹雄被告を現場責任者として行った、代々脈々と受継がれている裏金作りスキームの膿を出し切ることを望みます。

 
塚本隆史(63才)元頭取
旧第一勧業銀行派閥
京都大学法学部卒
既に辞任済
 
佐藤康博(61才)前頭取
旧日本興業銀行派閥
東京大学経済学部卒
既に辞任済
 
及川幹雄(50才)
旧第一勧業銀行派閥
日本大学法学部卒
未だ逮捕されず

及川幹雄被告からの着信履歴です。
みずほ銀行への及川幹雄被告からの伝言メッセージです。内容は「自首をする」と言ってますよ。代表佐藤昇    
 
佐藤昇(42才)
生涯無派閥
専修大学法学部卒
既にパンチドランカーでポンコツ済

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