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宮崎邦次・第一勧業銀行元会長が自殺 「疲れた」と、秘書に漏らす(3/11)

 

 1997年6月29日に宮崎邦次元頭取は自殺しました。

 ここに、及川幹雄被告を現場責任者として行った、現在も続く旧第一勧業銀行派閥の所業の根源があります。毎週、過去のメディア媒体の記事を読みながら、自殺した宮崎邦次元頭取の望んでいた、自らの死を契機にし、スッキリした形にして素晴らしい銀行にしてほしいという事案とは何だったのかを、皆様と考察していきたいと思います。

 今週は、1997年6月30日の毎日新聞の朝刊の記事の「宮崎邦次・第一勧業銀行元会長が自殺 「疲れた」と、秘書に漏らす」です。

 宮崎邦次・第一勧業銀行元会長が自殺 「疲れた」と、秘書に漏らす 「大変ご迷惑をかけた。身をもって責任を全うする」。

 疑惑の渦中の元トップは、かつての部下にそう書き残し、命を絶った。第一勧業銀行事件の捜査が大詰めを迎えた29日、1週間ぶりに帰った自宅で首をつった宮崎邦次元会長(67)。

 前夜、付き添いの秘書に「疲れた」と漏らした翌朝の自殺だった。東京地検と第一勧銀の双方に、強い衝撃が走った。

 28日深夜、2度目の事情聴取が終わった宮崎元会長は、妻と長男が待つ三鷹市の自宅に車で戻る途中、付き添いの秘書に「疲れた。記憶にないことを検察からいろいろ聴かれ、大変だ」と漏らしたという。

 事情聴取は株主総会が終わった27日午後から始まり、28日も都内の検察施設で8時間にわたって続いた。その後、元会長は宿泊先のホテルで弁護士と相談し、1週間ぶりに帰宅していた。

 元会長が運び込まれた杏林大学病院には、杉田力之頭取らが急行。午前中から「容体は厳しい」という言葉が幹部の間から漏れていたが、午後6時15分、広報部の小畠晴喜次長が「残念ですが、お亡くなりになりました。コメントする言葉を思いつきません」と沈痛な表情で発表した。 東京地検にもただちに連絡が入った。ある幹部は「こんな事態は予測できなかった」と言ったきり、絶句。別の幹部は「今後の調べに影響がない、と言えばうそになる」と声を落とした。
 宮崎元会長は、銀行関係者以外にあてた遺書では、関与が疑われた総会屋へのう回融資について「私は、詳細な報告を受けていなかった」と改めて潔白を主張していたという。

 ◆秘書時代から木島氏と親交

  学生時代は映画監督になるのが夢だったという宮崎元会長は、主に企画畑を歩み、合併後は故・井上薫初代会長の秘書を務め頭角を現した。

 「他人への気配りと、上司への忠誠に厚い人」というのが行内の評だった。

 総会屋の小池隆一容疑者(54)を同行に紹介した大物総会屋の故木島力也氏とは会長秘書の時代から親しく、長男の結婚式に出席したり、たびたび事務所を表敬訪問。「好々爺という感じで、何かを頼まれたことはない」と説明していたが、う回融資についての報告などが判明した後は「詳しい報告を受けた記憶がない」と関与を否定していた。

 ◆「う回融資、昨年暮れに聞いた」 今月初めインタビュー 

   宮崎元会長は6月初め、毎日新聞の電話インタビューに2度にわたって応じていた。

 ――総会屋の小池容疑者を知ったのは。

  「木島力也氏が亡くなった1993年、会合の席で元総務担当役員のOBから『木島氏がかわいがっていた人物』として名前を聞いた。面識はありません」                   
 ――う回融資を知ったのは。

 「去年の暮れに初めて聞いた。3月の行内調査で具体的な内容が分かり、事態の深刻さを知った」
            
 ――刑事責任を追及される可能性もあるが。

 「ああ、そうですか……そんなことは知る由もない。木島氏との関係などは批判されても当然ですが、ないものはないと説明させてほしい」                          
――当初からう回融資を報告されていたのでは。
「銀行の調査に私も協力している。話せる時になれば、正直に答えます。私は逃げも隠れもしません」             

◆遺書全文を公表

  杉田力之頭取は29日夜、自分と奥田正司前会長ら第一勧銀首脳部にあてられた宮崎邦次元会長の遺書を公表した。全文は次の通り。(原文のまま)                      
 今回の不祥事について大変ご迷惑をかけ、申し訳なくお詫(わ)び申し上げます。

 真面目に働いておられる全役職員そして家族の方々、先輩のみなさまに最大の責任を感じ、且(かつ)、当行の本当に良い仲間の人々が逮捕されたことは、断腸の想いで、六月十三日相談役退任の日に、身をもって責任を全うする決意をいたしました。

  逮捕された方々の今後の処遇、家族の面倒等よろしくお願い申し上げます。 スッキリした形で出発すれば素晴らしい銀行になると期待し確信しております。永年のご交誼(こうぎ)に感謝いたします。
宮崎                            

 <代表佐藤昇のコメント>

 この旧第一勧業銀行の黒く腐敗した真相を隠すための猿芝居は、伝統芸の領域です。そして、その伝統をしっかりと優秀に、及川幹雄被告は受け継いでおります。




 
塚本隆史(63才)元頭取
旧第一勧業銀行派閥
京都大学法学部卒
既に辞任表明済
 
佐藤康博(61才)頭取
旧日本興業銀行派閥
東京大学経済学部卒
既に辞任表明済
 
及川幹雄(50才)
旧第一勧業銀行派閥
日本大学法学部卒
未だ逮捕されず

及川幹雄被告からの着信履歴です。
みずほ銀行への及川幹雄被告からの伝言メッセージです。内容は「自首をする」と言ってますよ。代表佐藤昇    
 
佐藤昇(42才)
生涯無派閥
専修大学法学部卒
既にパンチドランカーでポンコツ済

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