張成沢北朝鮮国防委員会副委員長の失脚で朝鮮総連本部ビルの落札が無効になる(平成25年12月12日)

　

　北朝鮮のNo２張成沢国防委員会副委員長が12月8日、人民保安部係官に連行された。日本政府は、北朝鮮と結ぶ唯一のパイプ役だった張成沢氏の失脚で北朝鮮との接触窓口を失った。同時に、正式な国交がない北朝鮮の実質的な大使館だった朝鮮総連本部の行方も流動化する。

　消息筋が本紙に明らかにした張成沢氏失脚の背景は、張成沢氏の金庫番だった人物が北京の韓国大使館へ亡命目的で駆け込んだのが発端だった。金庫番の駆け込みは、朝鮮人民保安部の捜査が身辺に及んだためとみられている。

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　入札参加には、北朝鮮との関係をうかがわせる会社や個人は利用できないことから、甘利明経済再生・経済財政担当大臣サイドが提案したモンゴル投資バンク(北村洋社長、東京港区)に白羽の矢が立ったようだ。許宗萬氏と親しい安倍晋三首相の協力も取り付けて張成沢氏の手柄を作り上げる仕掛けの完成だった。 しかし、張成沢氏が失脚してしまえば、朝鮮総連本部の買戻しをする意義が失われた。資金募集のスキームが崩壊するのは時間の問題となっている。 　

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